Coach the novice. 2nd season

アメフト未経験。早稲田大学卒。企業に就職できなかった私がひょんなことから社会人アメフトのプロコーチに。コーチ歴2年の新米コーチの悩みや気づき、おぼつかない足取りを辿っていきます。

2020-01-01から1年間の記事一覧

エッセイ「Bギャップでの生活」

外に出て自由に活動できない世界に、少しずつ慣れてきている。 人は慣れる。環境がそうあることを要求してくるのであれば、基本的に何にだって慣れることができる。小学2年生のころに突然、和梨の名産地からロンドンで暮らすことになったのも慣れたし、言葉…

エッセイ「燃えすぎて、震える。」

ここのところ、東京都なり千葉県なりで外出を控えるように要請があって外に出られないものだから、ついつい世間に夜更かしが公認されたような気がして完璧な昼夜逆転生活に陥っていた。朝の11時に寝て夜の8時に起きる。それは「完璧な昼夜逆転」というボキャ…

エッセイ「プロになるということ」

プロコーチとしてチームとプロ契約をした。ついに。と枕詞をつけてもいいほどの、いわゆる苦節を私は経験していない。プロになっておきながらなんだという話ではあるが、そのことが多少のコンプレックスでもある。「苦節○○年」は「ついに」のさらに前に置か…

アメフト学「フルバック不要論」

はじめに、フルバックの流行を受けて「流行っているから真似をする」といった具合に導入を考えている方がいれば、今すぐに考え直した方がいい。やめた方がいいとは言わないが、それが全くの空振りに終わるかもしれないことについて、この文章をきっかけに考…

エッセイ「2020」

年末に投稿しようと思っていたエッセイがあったのだが、師走は忙しなく過ぎていくものだ。私は学生をやりつつ、社会人チームでコーチをやりながら、School of Analyzing and Scouting(以下、SAS)という屋号で個人事業をしている。名前の通り「分析」とか「…