Coach the novice. 2nd season

アメフト未経験。早稲田大学卒。企業に就職できなかった私がひょんなことから社会人アメフトのプロコーチに。コーチ歴2年の新米コーチの悩みや気づき、おぼつかない足取りを辿っていきます。

Game Plan「Game 5 電通キャタピラーズ戦」

 Game 5 電通キャタピラーズ戦

 前節の答え合わせが出来ていない。なぜか。12月の中旬に卒業論文の提出が待ち構えているからだ。私は早稲田大学の文化構想学部表象メディア論系文化身体論ゼミに所属している。文字通り、文化を構想しながらメディアの表象について論じる中で文化を身体しているのだ。はっきり言って、論文のテーマすら定まっていない。そんな状況下でのうのうとブログを更新する余裕があるだろうか。いや、ない。(疑問・反語)
 と言いながらも試合前夜の更新をしている理由は、私がルーティンにこだわる人間だからだ。試合前日にブログを更新すること以外にも、試合会場には必ずスーツで向かうことや、試合会場に向かう電車で聞く音楽のプレイリストも決まっているし、試合前にレシートが777円になるようにコンビニで買い物をすることなど、願掛けに願掛けを重ねている。
「え?試合前?あぁ、普段と特に変わらない生活をしてますね(すまし顔)」のスタンスが今どきの流行なのも重々承知の上だが、不安症の私にはルーティンが緊張とリラックスの緩衝材になってくれる。

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Game Plan「Game 4 AFCクレーンズ戦」

Game Plan「Game 4 AFCクレーンズ戦」

 Game 4 AFCクレーンズ戦

 普段からよく考えることがある。「自分らしさ」とか「自分が自分である理由」とかについてだ。もしもこの時点で、「あ、自己啓発系のめんどくさい文章だコレ」と察した方がいたら、大正解。ここからさき10行ほど、全く無意味な読書体験が広がっているので読み飛ばした方が賢明だろう。
 昔から没個性的なことが嫌いで、人と違うことに価値を見出そうとしてきた。周りにそれを、天才でありたいという願望の現れだと言われれば頑として否定できないが、少なくとも私のメタが言うには、私の個性的でありたい願望はアイデンティティの不安定さに寄生する欲求らしい。「なぜ私でなければいけないのか」という命題を常に抱えながら生きてきた。こういう何か人生をかけたような問題には、人生を揺るがすイベントやトラウマがつきものだったりするが、私の人生はそう劇的なものでない。だからなぜややこしいことを考えてしまうのかと聞かれれば、そういう星の下に生まれてしまったからと答えるほかない。面倒な人間なのだ。

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エッセイ「私の履歴書:盲目的な情熱編」

 「私の履歴書」とは日本経済新聞に掲載されている連載記事で、各界の著名人がひと月かけて自身の半生を書き記したものだ。大学の講義で扱ってから気になる人物の連載を読むようにしている。そのうちに読むだけでは事足りなくなった私は、自分が何も成し遂げていない、むしろ大学を卒業できないというある種の失敗をしておきながら、あたかも著名人であるかのような筆運びで自身の履歴書を執筆したことがある。そして何をとち狂ったのか、私はその履歴書をありとあらゆる就職活動のエントリーシートに張り付けるという、考えなおすと恐ろしい行動をとった。そして当たり前のように不採用になった。知らねえ学生の何でもない自著エッセイを読まされた採用担当者様に、この場を借りて陳謝したい。大変申し訳ございませんでした。

 皆様にも是非、採用担当者の気持ちに共感しながら読んでいただきたい。

私の履歴書:盲目的な情熱編

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Game Plan 「Game 3 明治安田ペンタオーシャンパイレーツ戦」

Game Plan 「Game 3 明治安田ペンタオーシャンパイレーツ戦」

 Game 3 明治安田ペンタオーシャンパイレーツ戦

 ゲームスローガンは“BREAK”にした。二戦目も後半は無得点。前半の得点もドライブでつないだものが少なかった。イマイチ、オフェンスが爆発力にかけ足踏みしているのを打破して、これまで際の部分で噛み合わなかったオフェンスを完成させたい。そんな想いを込めてのスローガンだ。
 以下、早速ゲームプランになるが、白状すると今回はこの記事を書くのに少し手を抜いている。というのも、とても眠いのだ。どうして睡魔に襲われているかというと、大学の秋学期が始まったのだ。2か月の夏季休暇とNFLの開幕によって存分に狂った体内時計の電波は、アメリカ西海岸に設定されている。8時に起床して2限に出席することには辛うじて成功したものの、そのツケが今こうしてブログに影響している。

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